映画に使われた音楽・・・「劇伴」音楽

高校生のときの授業の一環で、「映画鑑賞」というものがあり、其れは1年2年次に行なわれた。初回は確か「イヴ・モンタン」が主演をした「恐怖の報酬」であった。この劇伴は、「仏6人組」の一人、「ジョルジュ・オーリック」であるが、今日はもう一つの映画「シベールの日曜日」の音楽について語ることにする。残念ながら、この昔の名作は現在VTRでもDVDでも発売されていない。強くDVD化を希望する。
小生は高校生のときと、それからだいぶ経ってからTVで放映したのを見ただけ、・・・つまり2回しか見ていない。

しかしそのとき出演した2人の俳優の名前はシッカリと覚えている。一人は「パトリシア・ゴッジ」で、このあどけない少女が「シベール」役をやった。映画を見て帰る途中友人と、その娘が・・・というより、娘役を演じた女性の子役が気に入って、何度もその名前を確認しあったから、今でも覚えているのである。d0063263_14423952.gif

もう一人が「ハーディ・クリューガー」でこの人は後に「飛べフェニックス」という映画で、ドイツ人のプラモデルの設計技師の役で出ていたのを見て覚えている。砂漠に不時着した双発のプロペラ機の生き残った片方のエンジンを単発飛行機に改造して脱出するというもので、これはかなり面白い映画だった。d0063263_1443274.gif

話はインドシナ戦争で戦闘機のパイロットだった男が墜落のショックで精神障害になり、偶然出会う少女と子供同士のような関係で新しい生き方を見つけようとする。少女も打ち解けたのだが、世間の大人の目は今で言う「アブナイ関係」に映ったのだろう。
クリスマスイヴの夜、男は少女のために協会の「風見鶏」をプレゼントしようとするが、その行為を怪しく思う大人によって射殺される。

少女は「クリスチャン」の寄宿舎に入っているのだが、実は「クリスチャン」でなくギリシャの神を信仰し、本名は「フランソワーズ」でなく、「シベール」だと打ち明ける。
このあたりが小生には異教徒同士の恋愛の悲劇・・・を思わせるところがあって、また違う意味で面白かった。もっともそれに気づいたのは後年のTV放映のときであるが。

映画の中には
アルヴィノーニのアダージョ
バッハのカンタータ147
が使われているのであるが、小生の記憶はおぼろげである。小生がハッキリと覚えているのは、少女と男が逢おうとしたクリスマスイヴの夜、その場面で聞こえてくる音楽、その宗教的色彩のする、しかし親しみやすく、メロディアスな音楽が使われる場面とともに印象に残った。

後年それが「M・Aシャルパンティエ」の「真夜中のミサ」と知ったときはものすごくうれしかったものであった。この映画は1962年に「セルジュ・ブールギニョン』によって作られ、1962年度アカデミー賞外国映画賞を受賞したことから、「映画鑑賞会」に取り上げたのだと思うのだが、
d0063263_14385243.jpg後日小生が入手したLPは「ルイ・マルティーニ」が指揮した「パイヤール管弦楽団」、「オルガン」はかの「モーリス・デュリフレ」。
この録音は1961年、最近では有名になって録音も多くなってきたのだが、当時は唯一無二の録音であったから、映画で使われたのはこの「エラート」録音であるのかもしれない。
CDになったものを購入しなおした。
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by noanoa1970 | 2006-02-03 09:50 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)