映画に使われた音楽・・・「劇伴」音楽

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「口笛」を巧みに使った映画音楽として、先の「夕日のガンマン」のほかに忘れられないものがある。1967年にこれも確か京都で見た「冒険者たち」の音楽である。
「アラン・ドロン」「リノ・ヴァンチュラ」 「ジョアンナ・シムカス」が出演した、青春冒険・・・一攫千金を夢見て破局する。中に淡い恋愛を封じ込めた傑作であった。

飛行機のアクロバットパイロット、自動車レーサー、そして現代アート工芸作家のたまごが現状脱却を夢見て、海底に沈む宝を探すが結局一人を残して死んでしまうというもの。

この映画の風景や色彩の美しさは当時の映画では特出するもので、「ジョアンナ・シムカス」の可憐な美しさは比類なきものとして今でも印象に残る。

d0063263_9333138.gifコンゴ沖に沈む財宝と、物語の終盤に出てくる、楕円形の・・ローマの遺跡を髣髴させる小さい島に浮かぶ古城らしき幻想的な廃墟と、そこで繰り広げられる殺戮の対比に思わず目を奪われた。
あの場所に行ってみたいという欲求にしばし駆られたことがあった。

監督は「ロベール・アンリコ」そして音楽は「フランソワ・ド・ルーベ」である。
「LES AVENTURIERS」・・・「冒険者たち」の音楽は「アラン・ドロン」が歌う主題かもあるが、作中場面転換に流れる「口笛」での其れは、その流麗なメロディで見るもの、聴くものを釘付けにした。一度聴いたら決して忘れられない音楽となり、今も残る。

「ルーペ」について資料がありましたので紹介します。

『フランスの作曲家フランソワ・ド・ルーペは、1939年4月3日パリ郊外に生まれました。ほとんど独学で音楽を学び、ジャズ・バンドでトロンボーンを演奏していた。彼の音楽は、正規に教育を受けたものでなく、ジャズの即興演奏のテクニックをベースにしたもの。その後、作曲家としてではなく、撮影助手や録音技師として映画製作に関わり始めます。その中で少しずつ映画音楽を作るようになっていった彼は、1959年に映画監督のロベール・アンリコと出会い、その後彼の映画を中心に映画専門の作曲家として活躍するようになります。元もと録音技師だったこともあり、ポピュラー音楽の最新録音技術を映画音楽に導入することに成功しました。マルチトラック・レコーダーを中心とする多重録音方式によって映画音楽を作るようになった先駆けであり、シンセサイザーを用いて音楽を製作するようになった先駆者でもありました。
 そんな彼は1975年趣味のスキューバ・ダイビング中の事故により36歳という若さでこの世を去っています。彼こそ「冒険者たち」そのままの人生を送った伝説の英雄かもしれません。』

そういえば、映画の中でも財宝を探すのに海底に潜るシーンで、かなり古い・・・昔の「宇宙人」の絵のような「潜水服」を着て、その風体がいかにも滑稽なので、登場人物たちが、おどけている場面が有った。
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by noanoa1970 | 2006-02-01 10:00 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)