「魔王」雑感-8

「デンマーク語」で残っていたからデンマーク固有の伝承・・・と思いがちであるが、其れは違うのだと思う。

小生はこのように考える。
「古代ケルト人」、→「北方ゲルマン人」に伝えられ「ヴァイキング」によってさらに「北」あるいは海を越えて「グレートブリテン」にも伝承された。デンマークなどの内陸部の北欧諸国ではキリスト教j化が強力に進められたが、「ブルターニュやスコットランド、アイルランド」、特にアイルランドでは政策的にケルトとキリスト教が長い時間を掛けて融合した。アイルランドなどでは口述伝承で伝えられたが、北欧では文字文化が早く訪れた結果、文字によって残されたのであろう。

しかし同じような物語、民間伝承、民話、神話の類は・・・・この「魔王の娘」を例にとっても各地で残されているし、そのスタイルは多岐に渡ることになる。
d0063263_14553388.gif


アイリッシュ・バラッドの「ロード・ランダル」と「魔王」の原型の「魔王の娘」「オルフ殿」「精霊の王の娘」の話は非常によく似ている。シューベルトの、あるいはゲーテの「魔王」一つをとって見ても、その背景にはさまざまな歴史的時間の変化が存在していることを知ると、同じ曲を聞いても新たな感性が呼び起こされる。

なお「魔王」雑感に貼り付けた「絵画」は「詩人グエルの世界」より、拝借させていただきました。下記URLです。とても「不思議な、感性を刺激」する絵です。是非ご覧ください。
http://guel.ld.infoseek.co.jp/
[PR]

by noanoa1970 | 2005-11-16 10:00 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)