「魔王」雑感-7

ドイツ語で「エ・ル・ケー・ニッヒ」はデンマーク語の「妖精の王」をヘルダーが誤って「榛の木の王」と訳し,定着したものらしい。・・・・・・という一見説得力がある話があるが、其れは非常に近視眼的である。小生は其れとは異なる意見を持つ。

ヘルダーの訳=「榛の木の王」は実は正しい訳であると考える。其れは古代ケルト人やゲルマン人たちは自然神の崇拝者であり、彼らの住まう環境のシンボルを「トーテム」としていたから、例えばケルトの宗教神「ドルイド」は「樫の木の賢者」すなわち「王」であり、デンマーク語で語り継がれた「魔王の娘」の「魔王」とは、その最もオリジナルは「榛の木」の賢者すなわち「王」である可能性が非常に高い。
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「榛の木」をトーテムとする種族の力が一番強力であったから、各種族の自然神の「長」=「王」となり、のちにキリスト教によって「妖精」「魔物」「魔王」「悪魔」へと変身させられる前までは、大いなる信仰の対象であったのだと思われるのである。
したがって後に「魔王」とされる「妖精」の「王」、と「榛の木」の「王」は同じことになるのである。
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by noanoa1970 | 2005-11-15 10:00 | 徒然の音楽エッセイ