秋桜(秋の桜)とハイドシェックのベートーヴェン

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秋桜といえばコスモスだが、いつも散歩する遊歩道に有る1本の「ソメイヨシノ」に、白い花らしきものがあるのを見つけ近寄ると、なんと桜の花が咲いていた。中山間地域などでは見たことがある秋に咲く桜であるが、このようなごくありふれた平地でこのようなものが見れるとは大変な驚きである。急いでデジカメをとりに引き返した。

「桜は春」と先入観念の有る人・・・無論小生もであるが、めったなことでは気づく人はいないだろう。ほんとに偶然、視力のよくない小生の目に留まったのはもっけの幸いであった。
彼岸花の開花もいつもと違うし、今の時期に桜が咲く・・・何か不吉な予兆なのか?吉兆の兆なのか?
そんなことを考えつつ、
重たい曲を重たくない演奏で聴こうとばかりに、今日は「ハイドシェック」のベートーヴェンのピアノソナタ全集から最後の6枚目24、30,31,32番を聴くことにした。
この人の演奏は、コアなベートーヴェンのファンからは「邪道」扱いされるであろうけど、バックハウスやギレリス、リヒテルなどを聞いてばかりいる人には、、こんな演奏スタイルも必要だ。
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秋の桜の狂い咲きとハイドシェックのベートーヴェンはいずれも、一瞬ドキッとするところがあるが、そして春の満開の桜には絶対なりえないのだが、其れは其れでいて可憐で、清々しく、済んだ空気の中でその存在感を示しており、めったにはこのような光景=演奏にお目にかかれないほど貴重である。わずかに咲いているだけであるのだが、周囲に其れを邪魔するものは全くないばかりか、引き立て役が多いから、普段の力以上のものを上手に見せている。

秋の桜とハイドシェックのベートーヴェンはそのような関係だ。
小生はたいそう気に入っている。

話は変わるのだが、
ベートーヴェン弾きのショパンとショパン弾きのベートーヴェンどちらが秋の桜であろうか?
いずれもがコスモスに化ける可能性も大いにあるが・・・・
そんなことを思ったりする初秋の1日であった。
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by noanoa1970 | 2005-10-02 14:14 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)