アルテュール・ローター&エリー・ナイのフモレスケ

abendさんから貴重なローターの動画を紹介されて、アルテュール・ローターという指揮者をもっと聞きたいと思い、検索をし発見したのだが、貼り付けが無効となっているのでURLを記した。
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http://www.youtube.com/watch?v=fl4PSctZxtk

これはアルテュール・ローター/ベルリンラジオ放送管弦楽団が、エリーナイと共演したRシュトラウスの「ブルケスケ」1948年の録音。

エリー・ナイはご存知の通り、ナチス党員であった。
音楽家が党員になる理由は、自分の身の安全や音楽活動のため、やむを得ずという場合が少なくないが、エリーナイは、それだけではなかったらしい。

そのせいで彼女の音楽性は隅に置かれてしまい、ナチス党員だったことで、長いあいだ彼女の演奏録音を聞くことは出来なかった。
聞けるようになったのは、最近の事だ。


ナイの演奏は骨太だが、曲想を捕まえるのが上手なピアニストである。
ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ショパンノ録音もあるが、しなやかさと言うよりも、曲想を掴んだ上でのにザッハリヒな演奏が多い。

指揮者ローターは、音盤が少ないので多くは聴いてないが、ベートーヴェンの3番、9番、そしてベルリン交響楽団とヤコブ・ギンペルのバックをした1964年録音からは、ザッハリヒな反面、それを通すということは無い。
所々レガートもあり、歌劇場叩き上げの指揮者らしく、ギンペルのバックとしてのサポートは絶妙だ。

ちなみに世界初ステレオ録音と言われる、ギーゼキングとのベートーヴェンの「皇帝」があった。
マグネットフォン録音と聴いているが、1945年とは、すごい技術をドイツは持っていた。
感情移入を極力廃した、ギーゼキングならではのもの。
ベルリン帝国放送管弦楽団を振ったローターも見事。
颯爽とした「皇帝」だ。

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by noanoa1970 | 2012-12-16 12:19 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)