ブログ連動企画第2弾「私の愛聴盤」ベートーヴェン交響曲8番

ベートーヴェン4番の交響曲冒頭のフレーズをマーラーが交響曲1番「巨人」の冒頭に引用したように、ラフマニノフはパガニーニ狂詩曲の18変奏曲において、8番の冒頭のフレーズを引用した、そう小生は思ったことがある。
とてもよく似ていると思いませんか。


ラフマニノフの第18変奏Andante cantabile変ニ長調だ。
パガニーニの主題の反行形上下を反対にした形=「ソミファソド」をテーマにしたとこのことで、小生の推測は外れであった。

さて、8番はそれだけを購入したことがいまだかつてなく、最初の音盤はロンドンの「不朽の名盤シリーズ」で、カール・ベーム/VPOの「未完成」…当時は8番が「未完成」で、9番が「グレート」だったが、8番繫がりでベートーヴェンをカップリングしたのだろう。
録音データは記載されてなく、モノーラルのLPであった。
未完成冒頭の弱小音が、ほとんど聴こえないぐらいの録音で、せっかくの細かいニュアンスが伝わってこないものであった。

その点ベートーヴェンの8番は、とても明るくリズム感もよかったので、8番繫がりと明暗の曲の取り合わせとしても良いカップリングだと思う。

その時代から不思議に思っていた事があって、其れは次の楽譜の3小節目のスタッカート付の音符。
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どう見ても3小節目は4分の3拍子ではなく音符が2つ余っているような感じがする。
だから聞いていて編拍子的で面白いとは思うが、リズムの仕切り直しのように聞こえて仕方がない。

楽譜を見ると1小節の音が次の小節に食い込んでいるのがわかるが、このあたりにヒントがあるのかもしれない。
「ヘミオラ」という言葉が頭をよぎるがこれもそうなんだろうか。

8番の交響曲が面白いと思ったのは、他でもない。
メトロノームの発明者メルツェルにあやかって作ったカノンに同じフレーズがあり、これを応用して作ったのがⅡ楽章だということがわかってのことだった。
たまたま「ベートーヴェン秘曲集」というCDを、京都の十字屋で見つけて確認することができた。

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さて本題の愛聴盤であるが、これぞという物にはお目にかかったことが無いが、聴いていて驚いた演奏ならある。
以前のブログ「思わず飛び起きてしまったケーゲルのベト8」にも書いたように、小生にとってのケーゲル盤は実に新鮮であった。
この演奏で8番に関する考え方が大いに変わった。






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by noanoa1970 | 2012-05-12 09:24 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(12)

Commented by cyubaki3 at 2012-05-12 10:04 x
最近ホグウッドの大著「ヘンデル」を読んだのですが、それによるとヘンデルは同時代の人気作曲家の作品の引用(借用)が多かったそうです。それで物議を醸すことも多かったとか。
Commented by noanoa1970 at 2012-05-12 12:18
cyubaki3さん、おはようございます。
ヘンデルでもそうですか。模倣は芸術活動の基本と言いますが、模倣とパクリは少々違うような気もします。
引用と借用はどうなのでしょう。引用はあくまでも引用の相手を尊崇しているが、借用は相手のことなど考えてない・・・そんな感じがいたします。引用は上手い作曲者にかかるとオリジナル同等かそれ以上になることもありますね。しかし昨今の日本の劇伴音楽は醜いです。
Commented by cyubaki3 at 2012-05-12 13:51 x
ヘンデルはかなりベタというか露骨だったそうです(ただし本人はあっけらかんとしていたようです)。また自作からの使いまわしも多かったそうです。

ジャズのアドリブでも引用フレーズは多いですね。
Commented by ま~さん at 2012-05-12 14:33 x
このブログ連動企画のおかげで、私もベートーヴェンの交響曲を一から聴きなおしています。感謝です!
Commented by noanoa1970 at 2012-05-12 14:41
cyubaki3さんこんにちは
これを機にヘンデルが引用した元を探れるといいと思っています。
ヘンデルは有名曲しか聞いていませんから広く聞いてみたいこともあります。
良いことをご教示頂きました。
有難うございます。
Commented by noanoa1970 at 2012-05-12 14:46
ま~さん、こんんちは
いくらベートーヴェンでも、まとめて聴くことはあまりないですね。
こうやって通しで聞いていると、楽曲間の繫がりの有無も見えて、面白いです。第9が終われば「全集盤」の」愛聴盤を挙げていただこうかと思っています。貴君はどなたの盤がお好みでしょうか。
Commented by Abend5522 at 2012-05-12 16:06
sawyer様、こんばんは。
和歌でいう「本歌取り」のようなものですね。他者の詠んだ歌の一部を如何にうまく取り入れるかが、歌人としての才能の証しでした。同時代の歌人の作品も使われていたようで、藤原定家などはそれを禁じていますから、パクリまがいのことをやる歌人が横行していたのかも知れません。
Commented by ま~さん at 2012-05-12 17:59 x
DRACに入った頃、ボックスにはどなたが所有されていたのか分からなかったのですが、カラヤン=ベルリンpo(DG)の全集が置いてありました。それで暇な時にはボックスへ行き、盛んに聴いていました。これが私にとって最初のベートーヴェンの洗礼ですね。その後、クリュイタンス=ベルリンpo等聴いてきましたが、現在、一番頻度が高いのはアバド=ウィーンpoのものです。ブログ連動企画で披露されている諸兄のレベルにはとても及びませんが、私にとってべートーヴェンはまだまだ決着のついてない作曲家の一人です。これからだと思っています。
Commented by noanoa1970 at 2012-05-12 22:05
Abend様、こんばんは
「本歌取り」たしかに和歌の世界には少なくないですね。しかも本科と互角以上のものも多いような気がします。骨董の世界にも本歌取りはありますが、価値はずいぶんと下がるうのが普通です。
Commented by noanoa1970 at 2012-05-12 22:11
ま~さん、今晩は
だれがおいたのでしょうね。見当が付きません。
アバドは旧盤が良いですね。新盤のベーレンライター版使用は小生は肌に合いません。カラヤンであれば、1960年代の全集が好きです。価格もすごく安価になってますよ。過去は第9を指揮者の試金石のようにしていましたが、全集盤が格安になった今、すべてを聴かないと判断できないと思っています。想いう意味では小生もまだまだです。ベートーヴェンに終わりはなさそうですね。
Commented by 炎の女みほ at 2012-05-14 20:52 x
きょうは、風地蔵へお越しいただきありがとうございます。
さっそくよせてもらいました。
いまは、大橋さんはじめ良きスタっフに安心して任せております、遠距離オーナーです。おほめの言葉、ありがたく、さっそく印刷して風地蔵にFAXします!次回の記事、たのしみにしております。
Commented by noanoa1970 at 2012-05-14 22:38
炎の女みほさん
早速のご訪問有難うございます。
今日はとても良い想いをさせていただきありがとうございます。
小生名前も名乗らずに帰ってしまいましたが、次回お伝えしておきます。新聞と日記これからも拝読させていただきます。