初めて聴いたワーグナー

2ヶ月ほど前になるだろうか、コンヴィチュニーの古い録音のCDが発売されたとの情報を得て入手したワーグナーの音楽、初CD復刻である。小生はコンヴィチュニーの音楽が好きであるから、内容を問わず入手してしまう癖がある。今回も入手して驚いたのが、いまだかって一度も聞いたことのない曲が収録されていたことである。「DIE FEEN]そして「DAS LIEBESVERBOT」とあるのだが、ドイツ語が全くダメな小生。聞けばすぐに分かるとばかり聴いては見たが、初めて体験する音楽。仕方無しにネットを駆使して調べて漸く分かった邦題が、歌劇・・・「妖精」そして「恋愛禁制またはパレルモの修道女」であった。いずれも1834~36にかかれたものだからワーグナーとしては初期の作品である。「妖精」は<ワーグナーの「妖精」と物語の背景>をごらんいただくと詳しい解説がある。「恋愛禁制」は中世のイタリア、王様が恋愛禁止の法を制定し、取り締まる立場の総督が、恋愛の罪で捕らえられた男の妹の「トリックに引っかかって」自ら恋愛をしてしまい、総督自身が王の裁きを受けなければならないはめになったが最後は丸く収まる。 ・・・という、シェークスピア原作の(Measure for Measure)からワーグナーが台本を書いたもの。序曲を聴く限りではオペラブッファ=喜劇のように思える。

娘の結婚を反対する親が、娘の友達の「トリックに引っかかり」、シブシブ結婚を許す・・・という小津映画の「彼岸花」・・に似ている話だと思ってしまった。彼岸花の原作は「里見淳」であるから、ひょっとして里見はシェークスピアのこの作品を知っていた可能性があると推測してしまった。

曲はワーグナーらしい(聞けばすぐワーグナーと分かる)もの、オヤと思ったのは、「妖精」でどことなく中央アジア風の音楽が聞こえてきたこと。
「妖精」の原作者の「ゴッツィ」はプロコフィエフの「3つのオレンジへの恋」の原作を書いた人。
東洋的な「変身」「魔物」といったものを好む人らしい。
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①「妖精」序曲
②「恋愛禁制」序曲
③「リエンツィ」序曲
④「さまよえるオランダ人」序曲
⑤「パルジファル」第一幕への前奏曲
⑥「パルジファル」聖金曜日の音楽
⑦「ジークフリート」第三幕間奏曲

指揮:フランツ・コンヴィチュニー
管弦楽:バイエルン州立歌劇場管弦楽団
録音:1952年
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by noanoa1970 | 2005-08-18 06:43 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(1)

Commented by yurikamome122 at 2005-08-18 23:34
コンヴィチュニーのワーグナーとはいいですなぁ。ゲルマンの真髄でしょうね。聴きたいなぁ。探してみよう。