ペレイラのモーツァルト協奏曲第一印象

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発売が延期となっていたCDが今朝届いた。
なかにペレイラのモーツァルト協奏曲があるので、19.20.21.22と聴いた。

まだ初回の視聴だから確実なことは言えないが、「しっかり過ぎ」というのが印象である。
キマジメといってもそうは違ってない印象だ。

弾き振りが逆効果にでたのかどうかは今後さらに聞いて確認するとするが、指揮者がいる場合は、方向性が怪しくなったり路線が危うくなったり、単調子になりかけるのを敏感にンキャッチし、美味く調整をしていくのが今まで聴いたモーツァルトをはじめとする協奏曲だ。(中には完全に反目し合っているような録音もないことはないが)

ペレイラのピアノ演奏は完ぺきに近いものがあるが、ただ1つ大きく欠けているものがあるように思う。

それは「遊び心」「ウイット」であるように小生は今感じている。
音楽としては完ぺきなほど成立しているが、モーツァルトの音楽としては未完成。(のように思ってしまうところが多々あった)

モーツァルトの音楽の中の喜怒哀楽的な情念表出・・・赴くままの情念がペレイラのテクニックによって相殺される場面がいくつかあるようで、これは実に惜しいことだ。
いまさら言っても仕方ないが、なぜペレイラが弾き振りを採用したのか、モーツァルト演奏のベテラン指揮者ハインツワルベルグか、ネヴィルマリナーあたりと組んでいたら、このようなキマジメ1本のモーツァルトにはならなかったのではないか。

音楽は素晴らしいが面白みがない…これが第一印象であった。

ペレレイラはやがて指揮者になろうという欲望があるのかは知らないが、今のままではせっかくの実力が見えなくなる可能性があるように小生は危惧している。

今のペレイラならブラームスかベートーヴェンのほうが似合有っていると思うがどうだろう。

ただし何回か聞くうちに印象は変わる可能性があるというとを言っておこう。
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by noanoa1970 | 2012-02-24 19:18 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(6)

Commented by こぶちゃん at 2012-02-24 20:00 x
マレイ・ペライアですね。旧規格の時に全集を揃えました。
彼の最大の特徴は音の可憐な美しさでしょう。
私はハスキルやバレンボイムで聴いていたところに、このペライアが出た時の衝撃が凄まじくて、生真面目さよりもその美しい響きに心を奪われました。
勧めた友人も速攻で購入し、大絶賛していました。
noanoa1970さんのお気に入り盤になると良いのですが…
Commented by noanoa1970 at 2012-02-24 22:36
こぶちゃんさん、こんばんは
ペライアが正しい発音ですか、これからそう表記します。
確かに音は美しいし何の乱れもないです。
今23、24を聞いていますがモーツァルトをこのように完ぺきにやられるとよくない言い方ですが「面白くない」のです。ピアノとオケの丁丁発止も今のところはなくただただ順調、順風満帆歩という感じです。やりすぎることではないでしょうが冒険をしてほしかったです。カデンツァなどでは最も発揮できるのにスタンダードなものになってしまいました。オーソドックスな紳士が燕尾服をまとっているような感じ。バッハが一番似合うかもしれませんね。小生は弾き振りに問題ありと踏んでいます。5回ぐらいは最低でも聞かないとわかりませんが。
Commented by cyubaki3 at 2012-02-25 20:29 x
私もペライアのモーツァルト・ピアノ協奏曲はCD初期の頃に全集(ボックスで上下巻)を買いましたが、一部にスクラッチノイズが入っていて驚きました。LP音源をCD化した為だと思われます。古い音源でマスターテープが失われた場合ならともかく、比較的新しい録音(当時)だったので驚きました。ペライアはヨーロッパ室内管との新録音もありますが、こちらも弾き振りです。
Commented by noanoa1970 at 2012-02-25 23:02
cyubaki3 さん、こんばんは
2種類あるのは気が付きませんでした。ペライアが良くて購入したのではなかったのですが、演奏は可もなく不可も無くで、入り色なところで絶賛されるようには思っていません。音も打つ岐宿歌詞がまったくないのはン素晴らしいですが、なぜか往年のギレリスのようで小生のモーツァルオのイメージではないような気がしています。ただまだ1回しか聞いていませんので変わってくるとは思います。
Commented by cyubaki3 at 2012-02-26 09:56 x
私は昔(80年代後半~90年代前半)頃にペライアのCDをよく聴いていましたが、当時聴いた中で一番印象に残っているのはシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」です。これは70年代前半のまだ若い頃の録音だったと思います。最近は聴く機会が減りましたが、昨年久しぶりに上記の新録音のモーツァルトの協奏曲を聴きました。

ペライアは一時期腕を痛めて活動を中断していたようです。レコ芸の最新号にペライアのインタビューが載っていますので、それを読めば近況が分るかと思います。その号は表紙もペライアです。
Commented by noanoa1970 at 2012-02-26 15:41
cyubaki3さん、情報ありがとうございます。
ピアノでの表情付けはものすごくうまいのですが、彼の統率するオケと合わた、モーツァルトにあっているかは少々疑問です。27番を聞いていますが音は美しく流れていくのですが音魂がかけているように感じます。クレッシェンド・デクレシェンドだけが目立つようで、ロマン派のモーツァルトを聴いている印象です。