「ちあきなおみ」ねえ、あんた

「4つのお願い」、「喝采」のちあきなおみは、好きな歌手というわけではなかったが、70年代初期の「夜間飛行」でほんの少し見なおした。

それからしばらく空白があったのか、小生が耳にしなかったのか、いつしか時が流れ、20年後「紅い花」「黄昏のビギン」をラジオで聴いたのが、彼女を過去のイメージから完全に見直す切っ掛けとなった。

と言っても自分でCDを購入して聴くまでではないから、もっぱらyoutube頼りだ。

先日やはりラジオから、強烈に胸を打たれた曲が流れてじっと聴き入ると、ちあきなおみの歌う「ねえ!あんた」であった。

終戦後田舎から働きに都会に出てきた女性、あるいは都会生活をしていたが、家族もろとも家や財産を失って、そうするしか生きるすべのなかった女性の歌であろうか。
「星の流れに」と、妙にオーバーラップして仕方がなかったが、そんな女性の遣る瀬無さと純情を歌った曲であった。

この歌の中の女性は「母」であり、「聖母マリア」のような存在である。
自己犠牲の優しさが有るようだ。

最近にない衝撃的出会い、流行歌から離れ、自分の歌を見出した到達点として、この歌とちあきなおみを評価する。

森田公一作曲、松原史朗作詞
歌詞は下のURL
http://www.uta-net.com/movie/75180/

youtubeには他にもこの歌の動画があるが、このライブが一番良い。


ちなみに動画は


「星の流れに」が有ったので
癖が出てしまう美空ひばりを凌駕するほど味があり上手い


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by noanoa1970 | 2011-11-18 17:03 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(13)

Commented by Abend at 2011-11-18 19:06 x
sawyer様、こんばんは。
ちあきなおみ、ジャズと演歌双方の修行をした歌手ですね。以前はデビュー曲『雨に濡れた慕情』や水原弘の歌をカヴァーした『黄昏のビギン』が好きでしたが、今は『夜へ急ぐ人』が最も好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=vXemIllUB8Q&feature=related
『ねえ、あんた』は、おっしゃるとおり菊池章子の『星の流れに』以来の傑作だと思います。『星の流れ』は、「こんな女に誰がした」で表現される戦争への呪詛が、ジャズ調のメジャーで歌われる括りとして強烈な暗黒を感じるのに対し、「ねえ、あんた」は作曲家森田公一の豊かな才能が遺憾なく発揮された、淡々としたモノローグ調の曲運びに、限りない慈悲を感じます。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-18 21:51
Abendさま
恨み節の「星の流れに」を超えたところにある、過去を振り返らずに今日を生きようとする女心のようなものが感じられます。
不幸せな女でも愛情は人並みに、いやそれ以上に温かいものを持っていることが表されているようです。
美空ひばりがほとんど独学なのに対し、ちあきなおみはベーシックなものを学んだのが、差となって表れるかも知れません。
Commented by Abend at 2011-11-19 00:35 x
sawyer様
「女」を歌った曲は枚挙に暇がありませんが、「母性」を歌った曲は極めて少ないのではないでしょうか。
オペラでは、モーツァルトやプッチーニは女を描くのが上手ですが、母性を描く名手はワーグナーですね。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-19 08:15
Abendさま
そうですね。
中でもパルジファルのクンドリがその典型であるように思います。母性と娼婦が一体となっているさまは、ちあきなおみの歌の女性にも似ていますね。
Commented by Abend at 2011-11-19 23:48 x
sawyer様、こんばんは。
ちあきなおみは往年の名曲を多くカヴァーしていますが、その幅の広さには驚かされます。歌謡曲の歌手は演歌歌手に比して歌唱力・表現力ともに劣る場合が多いのですが、ちあきなおみはどちらを歌っても見事なものです。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-20 08:34
Abendさま
往年の名曲のカバーは、やはり実力がないと、そしてよりよい編曲がないと失敗するのが常ですが、ちあきなおみを聴くと両方がうまくいっているようです。しかしいずれも流行歌とは成り得ないので、大ヒットの可能性は無いでしょう。
小生もラジオかCMだったかで「黄昏のビギン」を聴くまでは、今は売れない過去の流行歌手とばかりおもっていました。今後は自分がとくに好んでいる歌を集めたものを、オリジナルを交え、新しい編曲で歌っていただきたいと思います。
調べましたら、黄昏のビギンは、ネスカフェ「プレジデント」のCM曲だと判りました。「星影の小径」は、アウディとキリンのお茶のCMで使われたとのことで、いい歌だと思っていました。
Commented by Abend at 2011-11-20 11:27 x
sawyer様、おはようございます。
ちあきなおみが歌った『黄昏のビギン』が使われ、強く印象に残っているのは、3年前にTV放映されたシリーズドラマ『おみやさん』の一話でした。この曲が事件解決の鍵となっていて、話中で部分的に何度か流れるのですが、エンディングに使われた場面が印象的でした。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-20 11:53
Abendさまこんにちは
「おみやさん」は京都が舞台の刑事モノでしたね。よく見てはいたのですが、見逃したか聞き逃したか、記億がありません。
「科捜研の女」の京都が舞台ですが、何れも京都弁が全くでないドラマですが、下手な京都弁を使うよりもいいとおもっていました。京都が舞台ですと、場所を特定するのが楽しみでもありますが、毎回見ていて分からないのが、科捜研の女の最後に出てくるビルの屋上。前方に京都タワーを望んで東山が見えるのですが、西京か南区あたりの学校などの屋上だと思うのですが南区には大学はないから、西京区の可能性もあります。京大桂が怪しい感じです。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-20 12:00
追伸
「科捜研の女、屋上」で検索したら、南区にある積水化学工業株式会社 京都研究所の屋上だと判明しました。
ロケ地マニアがたくさんいるようです。
Commented by Abend at 2011-11-20 15:26 x
sawyer様
そうです。京阪国道の十条を下がったところにある積水化学の屋上です。ロケはいつも北向きで、「十条」と大書された建物は、京都信用金庫十条支店です。因みに、いつも司法解剖がされる洛北医科大学の建物には、北白川の京都造形大学が使われています。
実際の京都府警のSRI(科捜研)とは、当然のことながら随分と異なるようです。職場の同僚の息子さんがSRIにお勤めで、同僚からそう聞きました。榊マリコの沢口靖子は大阪の堺、土門刑事の内藤剛志は大阪市出身で、以前のシリーズでは2人が時々京都弁(というよりも大阪弁でしょうか)で会話するシーンがありました。
Commented by Abend at 2011-11-20 15:38 x
続きです。
「おみやさん」で鴨川東署としてロケに使われているのは、北山大橋の端にある京都土木事務所の庁舎ですが、鴨川の河原でのロケは賀茂大橋近辺が多いですね。数年前、賀茂大橋を通っていたらたまたまロケに出会ったことがあります。鴨川の飛石を、渡瀬恒彦と櫻井淳子が渡るシーンでした。京都に住んでいると、ロケに出会ったり、人ごみの中で俳優や女優とすれ違うことがよくあります。
Commented by noanoa1970 at 2011-11-20 17:26
Abendさまこんばんは
研究所つながりでロケ地に選んだのでしょうか。
小生もだいたい京都のロケ地は分かる方だと思いますが、神社仏閣はともかく、ビルまではわかりません。南区西京区はあまり行ったことが無いので盲点です。
得意はやはり左京区で、石原裕次郎と宇野重吉が松竹梅のCMで使われた白沙村荘存古楼の縁側はすぐに分かりました。庭園内の大きな石も根津甚八と裕次郎が腰かけて酒を酌み交わしてました。半分住み着いていたようなものでしたから当たり前ですが。
Commented by Abend at 2011-11-20 18:19 x
sawyer様、こんばんは。
松竹梅の宝酒造は京都企業ですから、CMのロケ地には事欠きませんね。白沙村荘でのあのCMは、宇野重吉のセリフ「裕次郎」が印象的でした。私も、以前の職場の建物がNHKの朝ドラでロケに使われていて、びっくりしたことがあります。ドラマでは、岡崎を走っていた主人公が、次のシーンではいきなり清滝にいるという超人技に笑ってしまったこともあります。