新しい発見、マラ1とベト4、ストラヴィンスキーとバッハの類似

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朝早く起きてマルケヴィッチ/フランス国立管弦楽団1967年録音を聴くことにした。

このCDは他にシューリヒトのベートーヴェン1番1965年と3番の交響曲1963年、とても懐かしい演奏家、ニキタ・マガロフのピアノとフリッツ・リーガー指揮1970年で、リストの協奏曲2番が、マタチッチ指揮1963年でプロコフィエフの3番の協奏曲協奏曲が収録されているオムニバス盤であるが、オケがフランス国立管弦楽団で演奏会場がシャンゼリゼ劇場ということで共通する。

CDは3枚になっているが、今朝はこの中からストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」を聞いた。

発見したのは、バッハの音楽の捧げものとストラヴインスキー詩篇1楽章の類似点。
ただしどこを調べてもそれらしき著述は今のところないが、小生は明らかにスオラヴィンスキーが引用したものと思う。

ついでにカップリングされているマーラーの1番の交響曲「巨人」を、久しく聞いてないマルケヴィッチの指揮で聞いてみようと思った。

指揮者がマルケヴィッチだからなのかは、わからないが、1楽章冒頭部分高弦のハーモニクスが聞こえたすぐ後に出るモチーフが、ベートーヴェンの4番の交響曲の冒頭部分によく似ていると、瞬間的に思った。

あまりにもの類似に、今まで気がつかなかったことが不思議だったが、指揮者によるものであろうか。

そのような経験は他でもあって、サン=サーンスの3番の交響曲を名だたる指揮者の演奏で聴いていたときはそうは思わなかったのだが、プレートルが指揮をしてモーリス・デュリフレがオルガンを弾いた録音を聞いたとき、「神の怒りの日」が引用されている・・むしろそれがモチーフとなっているのではないか、ということに気がついたことがあった。

気がついた当初ではそのような言及は見当たらなかったが、最近では引用されたとオーソライズされる著述も多く現れるようようになった。

指揮者によって起こる演奏の違いがあるのはもちろんだが、音の響かせ方・・・和音の強弱、内声部の強調などといった、微妙なニュアンスの差が、聞き手に重要な何かを与えるということは現実に存在すると思う。

マラ1とベト4冒頭部分の類似について他に誰か言及しているかと、ネット検索してみたが、ようやくあるブログに、そのことについて言及したものがあった。

b4takashiさんのブログ記事「ベト4とマラ1が似ている気がする」に、楽譜を交えて語っているのを発見し、先人がいたことを少々悔しい気もしたが、それより同じ耳と感性をお持ちの方がおられたこと、そして小生の耳がまだ衰えていないことがわかったようで、いい気分になった。
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by noanoa1970 | 2011-03-21 10:11 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(5)

Commented by cyubaki3 at 2011-03-21 13:56 x
>ニキタ・マガロフ

最近ベーム指揮VPOの60年代のライヴDVDを観たのですが、ピアノがマガロフでした。曲はリヒャルト・シュトラウスのピアノと管弦楽のためのブルレスケ。堂々たる演奏で、まさに悠揚迫らざるという感じでした。この時代のピアニストは何か風格のようなものがありますね。
Commented by noanoa1970 at 2011-03-21 14:31
cyubaki3 さん
マガロフ、あまり評価されないですが、その実力とピアニズムはものすごいですね。ライブ映像ですと、さぞかしすごいのではないかと思います。プロコにおいても鮮烈なピアノの音と躍動感に満ちた、そして美しく歌うかなりすごい演奏です。ブルレスケは小生も好きな曲です。フリッツライナー/バイロンジャニス盤しか所有してませんが、けっこういいですよ。
Commented by HABABI at 2011-03-21 23:39 x
こんばんは

確かに、巨人の最初は乙女に似ていますね。でも、このメロディ、ベートーヴェンの第7の主題も少し似ていますね。それから、そっくりと言う意味ではありませんが、巨人の第1楽章の途中からは田園に、第2楽章は第8番に、第3楽章はアイデア自体が第3番に、そして第4楽章は第5番に、それぞれベートヴェンの交響曲にちょっと似ている気がします。面白いですね。
詩篇交響曲の方も、確かに「音楽の捧げもの」の旋律がオーボエとフルートに少し登場して変奏されて行く感じがします。「音楽の捧げもの」の旋律はとても特徴がありますので、偶然ではないでしょうね。HABABI
Commented by noanoa1970 at 2011-03-22 04:34
HABABIさんおはようございます。
やはりそう思われましたか。
どうも小生、類似点を探して聴くわけではないのですが、これは癖なのでしょうか、聴いているとついそうなってしまいます。ストラヴィンスキーの新古典主義時代は、当然バッハにも目を向けたと思われますし、使われている音からしても、立派な引用と言ってもいいのではないでしょうか。小生が知らないだけかもしれませんが、専門家と称する人たちの言及が一切ないのが不思議です。ブル8終楽章にフォスターのスワニー河(故郷の人々)ソックリさんが一瞬ですが、出てきます。
でもこれは偶然でしょうね。
もし引用だとすると、スワニー河1851年、ブル81887年の作曲ですから、ブルックナーが引用したことになりますが・・。プーランクもピアノ協奏曲で、スワニー河を明らかに引用しています。またこれは一種の冗談でしょうがブラームス交響曲2番の冒頭の旋律が、フォスターの「夢見る人」からの引用とするフォスターファンがいるそうです。時間があれば確かめてみてください。ブル8は一瞬ですから結構難問かもしれません。
Commented by noanoa1970 at 2011-03-22 15:04
HABABIさん
重大な訂正があります。
ブル8終楽章中間部に出てくる類似曲は、フォスターではなく、ドヴォルザークの「ユーモレスク」が正解です。謹んでお詫びと訂正いたします。http://www.youtube.com/watch?v=tEa6OUQ98OY&feature=relatedの4分33秒あたり2vnが1vnにかぶせる箇所です。