ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲

昨日のブログにて、私的音楽発見のことを書こうと思って書き始めたが、そこに辿りつかずに、単なるコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲の感想に終始してしまった。

実を言うと、書きたかったのは、カップリングされているカール・ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品28の極私的発見のことだった。

それで、忘れぬうちに改めて書いておこうと思う。

小生にとって、ゴルトマルクは初耳の作曲家だ。
生存は、1830~1915というからブラームスやブルッフ、あるいはドヴォルザークとほぼ同世代のハンガリー生まれのユダヤ系でウイーンで活躍したそうだ。

作風はブラームスあるいはブルッフの様な所が散見されるが、小生が驚いたのは、終楽章に入ってからのこと。

2楽章ではその兆候が少しあって、それはベートーヴェンの第9からの明らかな・・・とおもわれる引用で、さらにもっと顕著なのが終楽章の冒頭。

これは明らかに、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲終楽章冒頭・・・・2楽章にすぐ続き、ヴァイオリンのソロで開始される所からの引用ではないか。

ただし短調に変化させているから、民族色の濃い、例えばユダヤの踊りの音楽の様にも聞こえる。
しかし、これは明らかにベートーヴェンの引用だと、小生は思う。

そしてこの音型が曲全体を支配する構成となっていて、かなり印象的だ。
こころなしか、終楽章全体の構成もベートーヴェンのそれに至極類似しているようだ。

中間には、ドヴォルザークがよく使用するスラブ色の濃いメロディが聞こえて、ゴルトマルクが同世代の作曲家をよく観察していたことを、推察させるものである。

ゴルトマルクが引用し、短調に編曲して使用したとみられる、ベートーヴェンが使用したフレーズのオリジナルは、ユダヤの民族音楽的の香りがして来る。

この推論が当たっているか否かの証明は不可能だが。
こんな風に推理をしていくこと、それも小生の音楽極私的発見である。

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by noanoa1970 | 2010-11-13 06:45 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)