音楽ごく私的発見・・バッハとシューマン

いわゆる名曲と呼ばれる分野の音楽を聴くときの、楽しみの一つに、異なる演奏を聴き、その解釈の微妙な違いを確認することがある。

そして、さらに何度も聴いてきた楽曲を改めて聴くことによる愉しみは、何かあたらしい発見をしたときである。

さて昨日の発見・・・すでにだれかが何処かで言及している可能性が、ないわけではないと思うが、今のところその様な記述をみた事はない。

だから、これはオリジナルの発見であるとばかり、一人ほくそえんでいる。

これまで何回となく、さまざまな演奏で聴いてきた、シューマンのピアノ協奏曲イ短調。

この最終楽章の主題は、バッハのメヌエットからの引用ではなかろうか。

(バッハのメヌエットとして有名な曲だが、近年、ペツォールトによる作品と判明した)・・・ペツォールト:メヌエットト長調 BWV Anh.114 と極めて類似していること。

ウィキに上の様な記述があった。
バッハのメヌエットと呼ばれているものは、実はバッハの作品ではなく、ペツォールトによる作品だと云う。

しかし、もし小生の発見、すなわちシューマンがバッハのメヌエットを引用した・・・ということが事実だと仮定すると、バッハ研究家でもあったシューマンが、当時の楽譜そのほかの情報を閲覧し、そしてそのうえでバッハの作品であることを疑わなかったとするならば、上記ウイキの記述は正当と言えるのであろうか。

メヌエット引用が事実とすれば、メヌエットは明らかにバッハの作品であるというお墨付きを、バッハ研究家でもあるシューマンがあたえたも同然になるから、ハンス=ヨアヒム・シュルツェのペツォールトの作品とする指摘は、的を得てないということになるのではないか。


分かりやすいように、下記にyoutubeの音楽動画を貼っておく
類似は容易におわかりのことと思う。





なんども出現する、シューマンの終楽章の主題は、メヌエットのリズムを少々変形したもので、つかわれている音符・・ただしシューマンは最後のドをオクターブ髙くしているが、「ソドレミファソドド」の音型は、全く同一だ。

久しぶりの、音楽私的発見。
小生には、このような楽しみ方も有る。

そうなると、シューマンとバッハの関係性を追うことになるが、シューマンがバッハを引用したという記述があるにはあり、それを「音楽の捧げもの」とするものがあったが、どの個所かの言及がないためいまだ確認できずにいる。

しかし小生が気づいた、メヌエットとシューマンのピアノ協奏曲終楽章の類似は、偶然ではないと推量してもよいのではないか。

これは明らかに「引用」に違いない。

裏付けは取れないが、協奏曲作曲時シューマンは、かなりバッハを研究していたし、ライプチッヒに滞在して、初演はライプチッヒで行われたというから、この私的発見もまんざらでもないように小生は思っている。
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by noanoa1970 | 2010-11-08 15:44 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)