ロバータ・フラック健在なり

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2010東京JAZZ FES.に出演したロバータ・フラック。

彼女の歌を初めて聞いたのは、1972年のこと。
当時京都銀閣寺畔で、NOANOAという、ピザ&スパゲッティの店をオープンしたときのことだった。

いつもFMラジオを聞きながら、開店準備をしていたのだが、其の時にヒットチャートの上位を独占し何時も流れていた曲が、The First Time Ever I Saw Your Face「愛は面影の中に」そしてHey, That’s No Way To Say Goodbye 「さよならを言わないで」で、この2曲が連続して流れるという・・・快挙をなしとげたのだった。

2曲ともに非常に気に入ったので、早速レコード屋に飛んで行って、アルバム「FIRST TAKE 」を入手した。

そうした出会いがあってから、アルバム「第2章」と『クワイエット・ファイア』そしてダニーハザウェイとのデュエットアルバムを聴くにおよび、好きな唄い手のひとりとなった。

しかしそれも、「やさしくうたって」以前の話で、この歌のヒット後、彼女への興味は徐々に薄れていたのが正直なところ。

アルバム「FIRST TAKE 」では、「ロン・カーター」、「エリック・ゲイル」などのジャズメンがバックを務めていたことも特徴的であったが、今回の東京JAZZ FESにおいてもジャージーな雰囲気を出している姿が印象的であった。

驚いたのは、N響のストリングスパートをバックにして唄い切ったこと、JAZZ風に、シンコペーションを多用して「The First Time Ever I Saw Your Face」を唄ったこと、そしていちばんの感動は、声量こそいささか失われている感があるものの、歌唱力が40年前と比べ、いささかも変化していなかったこと。

一瞬浅川マキと思うような風貌だが、よくよく見ると70年代当時のかわいらしさは、少し残っていて、70歳の年齢を全く感じさせなくひと安心。

この人昔からそうだったが、少しブルーノートがかった音程の採り方は、JAZZはさることながら、やはりブルース・・・リズム感あるR&Bでより歌唱力を発揮することであろう。

とても良いものを見せてもらったNHKにも、一応感謝の念を送っておこう。

2010東京JAZZヴァージョンではないが、オリジナルアルバムにより近い「The First Time Ever I Saw Your Face」


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by noanoa1970 | 2010-10-08 06:02 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)