フランクとワーグナー

ワルキューレ3幕を何回と無く聴いていると、何処かで聴いた特徴的なフレーズガ聞こえた。

それがなんであるかを思案して、ようやくそれがフランクの交響曲二短調の冒頭:序奏のフレーズと全く同一であることを確認した。

以下はフランクの交響曲Ⅰ楽章。
お聞きになればその箇所がすぐにおわかりになれると思う。


たった3つの音でできているものだが、そのフレーズは非常に特徴的で、多分ライトモチーフの1つではないかと、探ってみると、それがワーグナーのワルキューレにおける「運命の動機」であることが判明。

このフレーズに2度高いものを組み合わせたフランクは、そのフレーズを1楽章のいたるところで使用している。
おまけに循環形式をとっているから、ほかの楽章においても、そのフレーズガ聞こえてきて、さらに印象度が増しているのだろう。
そして、このフレーズを「循環主題」と呼ぶのであろう。

しかし、フランクが、ワーグナーがワルキューレで使用した「運命の動機」についての記述はどこを探しても発見出来なかった。

ただワーグナーの影響を受けていたとして、パルジファルからの引用があるらしい旨の記述が見うけられただけだ。

でも、これだけ・・・全く同一のフレーズを、度所っ初から引用し、いたるところで回想するがごときに、何回も循環しながら再現するフランク。

よほどこのフレーズ、そしてワルキューレあるいはそれらを通じて、ワーグナーをリスペクトしていたのだろうか。

今回の私的発見から、フランクのワーグナーからの影響度がどのくらいあって、そのことが作品にどのように反映されているかを探る視点が見えてきたような感じがする。

一般的に仏音楽家とワーグナーは、相性が良くないから、なにか面白いものが発見できるかも知れない。

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by noanoa1970 | 2010-08-28 21:01 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)