ブラームスはソドレミがお好き

サガンの「ブラームスはお好き」という小説があった。
本当は疑問形だから「お好き?」というほうが正しいのだろうが、昨日UPしたNHKBSの音楽番組「ドレミファ・ワンダーランド」の「ソドレミ・コーナー」にちなんで、小生もあれこれ探すことにした。

この「ソドレミ」音型で作られる曲が、実に多いことに改めて驚いているが、超有名な曲はソロソロ出揃っているであろうから、少々マニアックなものを上げることにした。

まずはブラームスの以下の曲を・・・

眠りの精
懐かしの童謡歌手「小鳩くるみ」が歌っているが、もとはブラームスが民謡を基に作った曲である。



そしてさらに、古い人なら受験生時代に、聞いたことのあるメロディの「大学受験講座のテーマ音楽」



上の曲の大本は、ブラームス作曲「大学祝典序曲」
以下の4分30秒あたりに同じメロディが登場する。



さらにさらに、受験シーズンでもあるから、ブラームスの大学賛歌の後に、これは漸く入学できた大学の悲劇を歌った自虐的な歌。
ソルティシュガーの「あぁ大学生」



以上の曲には、すべて「ソドレミ」の音型が使用されていることがお分かりいただいただろうか。

そしてブラームスが、いかに「ソドレミ」音型が好きだったかは、「眠りの精」と「大学祝典序曲」にとどまらない。

ブラームスがソドレミ好きだった確信的証拠の1つがこれである。

クラシック音楽が少しでも好きな人であれば、誰でもこの曲を聞いたことがあるはず。
言うまでもなく、もっとも有名であり、古来から名曲とされる「交響曲1番」だ。

その終楽章には、ブラームスの「ソドレミ」好きの証拠が隠されているのだ。

まずは以下から、2分44秒からのホルンのソロと、そして3分16秒からのフルートソロの個所をじっくり聞いていただきたい。
お気づきになったでしょうか?

ブラームスは「ソドレミ」好きが高じて、その音型を逆にしてまで使用していることが分かるのだ。

つまり「ソドレミ」を逆・・・「ミレドソ」の音型にして、この終楽章の印象的なメロディラインとして使用したのである。

特記)
ホルンのソロパートと書いたが、実はこの部分、同一ホルン奏者が吹いているように見えるし聞こえるが、実は「ミレド」は1番ホルンが吹き「ソ」を2番ホルンが吹いている。
息継ぎができないので、最後の音符は2番に助けてもらっているというわけだ。




この事実を持って、ブラームスが「ソドレミ」好きだということの証明としておこう。
探せばほかにも見つかるかもしれないが、其れはまたの機会に・・・・

「ソドレミ」探しは、単に其れが使われる曲・・・
千の風になって、哀しみのソレアード、(実は左の2曲にも秘密が・・)世界に1つだけの花、この道、茶摘み、愛さずにはいられない、花の街、バッハのメヌエット、変形だけどサラサーテのツィゴイネルワイゼン、ベートーヴェン「悲愴」3楽章、以下たくさん・・・・を探すだけでなく、以上のような楽しみ方をも発見させる面白い企画である。
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by noanoa1970 | 2010-03-15 09:50 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)