おじさん達の青春ポップス
最近ではオムニバスとは言わなく、コンピレーションというらしいのだが・・・
このCDは、小生の大学時代の友人の企画したものということで、年末に送ってもらったものの1枚。
彼はCBSSONYに入社して、今も頑張っているようで、少し前に菅野沖彦氏が監修したコーリン・デーヴィス/バイエルン放送響のベートーベン:序曲集をプロデュースした一人でもある。
TEACから発売されたSACD番だが、小生は生憎購入に至らなかった。
入社してすぐにあったとき、まだデヴィユー前かその直後で、名前も顔も知られてない「南沙織」の生写真を持ち歩いており、各地のレコード販売店にプロモートに歩くのだと言っていて、小生もその写真をもらったことがあった。
彼はクラシック音楽が中心のサークル仲間では珍しく、オールラウンドになんでも聴いていたから、今回の企画もクラシック音楽の企画も、なんでもこなすことが可能なのだろう。
去年頂いたのだが、このCDは今年になって封を開け先ほど聞いてみることとなった。
トップに南沙織の17歳が収録されているのは、多分彼の拘りだろう。
また吉田卓郎も学生時代に彼が好きで、良く口ずさんでいて、このCDでは「結婚しようよ」が収録されている。
小生が好きな曲もいくつかあって、たとえば平山美紀の「真夏の出来事」、猫の「雪」がそうだ。
CD業界もだんだん厳しくなりつつあるようだが、こういう企画の商品がはたしてどのくらいのマーケットがあるのか、それが少々気にかかる。
クラシックのCDでは、1000枚売れればまあまあという話を聞いたことがあるので、それよりは購買層が広がっているものとは思うが、なかなか難しいところだろう。
かつてのように、どうせCDアルバムの大ヒットが望めないのなら、・・・小生だったらもっともっとマニアックに・・・たとえば、A面に収録されていた曲でなく、B面の曲とか、あまりヒットしなくてマスコミにも乗らなかったが、隠れた名曲と思しき曲を取り上げた企画を断行するのだが・・・
しかし、そんなことは組織にいるのだから難しいのかもしれない。
でも何をやっても爆発的に売れないのなら、やりたい企画、思い切った企画をやってみるのもいいと思うのだが、いかがなものでしょう。
こういった企画商品開発には、コストはかけられないことは十分推測可能なのだが、それならば、既に版権が切れているが音楽史的に貴重な音源の集大成、あるいは我が国の地方に伝わる伝統芸能の収集収録。
クラシック音楽であれば、先達演奏家たちの音源のリマスター復刻など。
どうしてもこの要望だけは伝え置かねばなるまい。
オーマンディの残した数々の音源をリマスターして、集大成BOXにしていただきたいと思うのは多分小生だけではないはずだ。
また、是非レコード業界各位にお願いしたいことは、レコード会社を超越した企画を、思い切頂きたいということだ。
しかし組織の壁は、やはり相当きついものがあるのだろう。
とはいいつつもこのCD,PCで聴きながら作業するにはちょうど良いし、中には作業の手を止めて聴き入るものもあるので、ほんのりとした気持ちになったことは間違いない。
by noanoa1970 | 2010-01-09 12:09 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(6)
私も受けましたが、あえなく一次面接も通らずでした。
「俺は 洋楽を中心に音楽を一般人よりは よく知ってるぞ。
レコードも 幻の名盤やマニアックなものまで一杯持ってるぞ。」と
ある程度の期待と自信を持って受けた為、落胆が大きかったです。
結局、音楽関係の仕事には就けず、現在に至っております。
私は、クラシックに関しては 門外漢でして、先輩のBLOGに
コメントさせていただく機会が 限られてきますが、
今年も何卒宜しくお願い申し上げます。
「アマンド」だけが印象的でした。
クラシック以外のブログネタなんとか書いていきますので、遊びに来てください。よろしくどうぞ。
CBS SONY社ですか。イメージとしてはマイルス・デイビスの数々の名盤が浮かびますが、就職先としてはお洒落すぎてあの当時思いもよりませんでした。
やはり、レーベルを超越したベスト盤や、意外な共通項のある企画モノとかが聞きたいですね。もっと欲を言えば、廃盤になったものだけ集めたオムニバスとかですね。
そういえば、79年にパンタにインタビューしたときに日本のロックは8000枚売れれば大ヒットだと聞いて驚いたことを思い出しました。
>
CBSSONYは新しく創設したばかりの会社でしたので、音楽好きには希望する人も多かったと思います。いち早く週休二日制を導入していたことも、本社が六本木にあっただったこともありますが。
そうですねこれらの曲は全て口ずさむことが可能なものばかりで、懐かしいです。
>やはり、レーベルを超越したベスト盤や、意外な共通項のある企画モノとかが聞きたいですね。もっと欲を言えば、廃盤になったものだけ集めたオムニバスとかですね。
小生も大賛成ですが、組織ではこういう企画は難しいのかもしれません。
組織が大きくなると、様々な意見が出るのですが、最終的には、無難なところの落ち着くことは、ありがちですから。
組織の中の個人としては、こういうものと常にに葛藤しなければならないのでしょう。
売れれば良い時代は、売れない時代に入り、終焉を迎えたようですから、レコード業界史に残るような企画を是非実施していただきたいと願います。思いっきり・・・こういう時だからこそ必要かと思います。