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山田無文老師の軸

前にその中の1棹だけブログに掲載したが、今回は京都の義父が残したものを全て掲載することにした。

山田無文老師に関しては、ウイキを参照されたし。

義父は生前、京都市美術館で毎年「墨彩美展」という名前の水墨画の生徒たちが出展する美術展を開催していた。

義父はその頃、臨済宗妙心寺派管長であった無門老師と懇意となり、そのせいで展覧会の特別出展を依頼していて、毎年そのために老師には軸を出展していただいた。

妙心寺にもかなり頻繁に出向いたようで、小生の息子が3歳ぐらいの折、息子を連れて老師を訪ねたことがあった。

その時の写真がこれである
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人見知りもしないで息子が老師の膝に座っている。

通算約40回、すなわち40年にわたり展覧会は開催され、その都度特別出展された老師の書は、その後義父に渡され軸となった。

だから正真正銘の本物であることは間違いない。

しかし京都の家に残っていたのは約17本と、半分以上が行方不明となってしまった。

小生の結婚式のために、老師に頼んで書を軸にしたものが2棹あるし、そのほかにも数点あるのだが、今残っているものは約20棹余りとなってしまった。

写真は以前京都修学院の、家内の実家を整理したときに、出てきたもの。
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常時掛けるわけにもいかないので、多くはしまいっぱなしとなっているが、時折出して掛けて上げねばならない。

老師の書は懐が深く、とても力強く安心感があって、いつ見ても心が和むし、すぐに老師の書だとわかる特徴を持っている。

マニアでもなければ、多分このように多くの軸を所有している人は少ないと思うが、義父が残してくれた貴重な品の1つである。

京都の家の居間であれば、全て掛けて眺めることが可能だが、現在の我が家では、沿いいうわけにもいかないので、機械があれば、全ての軸を掛けて一同に眺めてみたいものだ。

そしてその時候に似合ったものをチョイスして、月替わりに掛けてみるのも一興だろう。

by noanoa1970 | 2010-01-06 12:08 | 骨董で遊ぶ | Comments(0)