気分を変えて・・・メイエルのラヴェルでも

昨日、いったん止まったかと思われた「出会い系サイト」殻の連絡メール。
今日はタイトルを「セレブ・・・」と変えて、すでに5件も送信されてきた。

同じ業者からのものと思われるが、別の業者のごとくタイトルを変えての送信は悪質だ。
多分相当しつこく続くのだろう。

朝からとても気分が悪いので、気分直しにと、プーランクかドビュッシーでも、と思ったが、先日DLして置いた貴重な音源で、マルセルメイエルというフランスの6人組時代の女流ピアニストの存在に気がついた。

1950年代中期のピアノ得音がいかなるものか、そしてなにより、ドビュッシー、ラヴェル、サティそして続く6人組のその時代、同じ空気を吸ったピアニストがどのような演奏を聞かせてくれるのか、大変興味を持って聞くことにした。

「鏡」、「クープランンの墓」、「夜のガスパール」、そして「亡き王女のためのパヴァーヌ」・・つまりラヴェルの代表的ピアノ曲が、居ながらにして聞くことができるというわけだ。

「メイエル」についての詳細レポートはここ
ピアニスト一世氏のHPで紹介されている。

氏はHPの中で、彼女の弾くバッハについて「光の屈折により微細な色調変化を示す黒真珠のネックレスのようだ」と述べているが、例え方の違いこそあれ、小生はほとんど同じような感想を、彼女の「ラヴェル」に持った。

バッハは聞いていないが、多分そのことはラヴェルであるがゆえに、なお一層その傾向が強まるものと、推測する。

ラヴェルのピアノ曲の特徴を、一言で言うのも気が引けるが、平たく言ってしまうと、「ピアノの88鍵・・・最低域から最高域までの、すべてを生かしきった音の変化にその特徴がきわめて顕著」ではないだろうか。

そのため聴く側としての評価は、演奏技術はもちろん、録音状態にかなり影響されるものと考えられるのだが、この一連の録音は合格で、彼女の演奏技術が十分発揮できるレベルのものであったことが非常に素晴らしいことであった。

このことは、「鏡」第1曲、蛾(Noctuelles)を聴けばすぐに分かろう。
続く「悲しみの鳥」以降がどれだけ素晴らしいかということを予感させるに十分である。

凛とした鮮烈なピアノの音は、小生はラヴェルにピッタリ・・のように強く思われる。
ミケランジェリの音に類似したピアノに聞こえるが、ミケランジェリほど神経質なところはないし、色彩感は彼女に軍配が上がりそうだ。

今までほとんど聞かなかった彼女の演奏だが、まだまだ認識していないが、非常に優れた「知られざる演奏家」がなんと多いことか。

自分で音源を入手するには、相当のきっかけに巡り合わなければ難しいこと。
このような発見も、パブリックドメインの効用である。

ラヴェル好きの方は絶対に聞いておくべき演奏だ・・・そのように強く思われる。


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by noanoa1970 | 2009-11-22 11:46 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(2)

Commented by HABABI at 2009-11-23 06:56 x
sawyerさん、おはようございます。

迷惑メールは、本当に気分の悪いものです。私の場合は、受信拒否あるいは迷惑メールとして分類し、一切見ないようにしています。

教えて頂いた二つのサイトで古い録音のものを時々聴いています。メイエルのピアノでバッハの2声のインヴェンションの最初の曲を聴きましたが、エドウィン・フィッシャーにも似た、活気のある演奏のように思いました。その他、ショパンの練習曲でのバックハウスのスーパーテクニック等、聴きもの満載です。情報ありがとうございました。HABABI
Commented by noanoa1970 at 2009-11-23 07:31
HABABI さんおはようございます。
今朝もすでに5通入ってきました。
気分が良くないのも、すでに通り越し、今はあきらめの気持ちです。
メイエル…お聞きになられましたようで・・・
あの時代の女流ピアニストは、往々にして素晴らしいことが多いようです。今日はバッハをDLします。