ハスキルのモーツァルトP協奏曲20番

パブリックドメインのおかげで、ハスキルの音源が手に入った。

これで既存のマルケヴィッチ盤、フリッチャイ盤と併せ、下記が加わり、コレクションが一気に増えた。

新しく加わったのは

スウォボダ/ウインタートゥール響
パウムガルトナー/ウィーン響
ヒンデミット/フランス国立管弦楽団
以上の3種類で、あっという間にハスキルの20番が5種類も集まってしまった。

昨日から聴き始めているが、注目はなんといっても、パウムガルトナー盤であろう。
パウムガルトナーは、モーツァルティウム音楽院管弦楽団をバックにしたブルショルリとの演奏を聴いて久しいが、ウイーン響をバックにそしてハスキルとの組み合わせではどのようなモーツァルトを聴かせるのか、大変な興味を持って聴いた。

一言で語るのはいかがなものかとは思うが、ハスキルのピアノはナイティンゲール的演奏。
そしてブルショルリは、同じ女流ピアニストではあるが対極の、ジャンヌダルク的な演奏だ。

このような例えで分ろうはずもないと思うが、他に思い当たる例えが浮かばない。
しいて言えば、優雅で情緒的なハスキル、ブルショルリは溌剌とした力のこもったモーツァルトである。

バックのパウムガルトナーの指揮ぶりは、両者ともにほとんど変化がないのも、この指揮者のモーツァルト解釈に一部のぶれもないことの証明なのだろう。

オケの力量はというと、さすがにウイーン響、アンサンブルに乱れる隙は皆無で、非常に美しい響きを聴かせる。
十分健闘はしていると思うし、小生は好きなのだが、モーツァルティウム管弦楽団は、ほとんど表情を付けないザッハリヒなトーンに聞こえる。
これはビブラートを付けない演奏法によるものかもしれない。

20番に何を求めるかで、好みは大きく違ってくるのだと思うが、従来の・・・「短調のモーツァルト」という付加価値からもたらされる一種の神話めいたものから言えば、ハスキルはふさわしいし、そんなものとは関係性を拒否した・・そんなものから解放された奔放なモーツァルトを求めるのなら、ブルショルリであろうか。

ともかく5種類のハスキルの20番の中では、小生はこのパウムガルトナー盤を筆頭に挙げておきたい。

他にスボヴォダという知られざる指揮者そしてヒンデミット・・・あの作曲家として有名なヒンデミットの指揮になる演奏があるが、いずれもパウムガルトナー盤には及ばない。

小生はこのパウムガルトナー盤を購入希望のリストに挙げていて、近く注文するところであったから、今回の贈り物はものすごく嬉しかったことを申し添えておく。

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by noanoa1970 | 2009-11-05 11:41 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)