花の香りに


銀木犀の白い小さな花が、仄かに香る朝です。

今日も加藤和彦の作った曲を。
1968年だから、小生が大学2年生のころ。
大学は学園封鎖の最中、小生たちのグループは、封鎖の中の校舎の中で、サークルの研究会を継続した。

ほかの部員は三々五々チリジリとなり、部室にも学校にも寄りつかなくなってしまったが、バリケード封鎖は、われわれ学生の意思でもあったから、その中でのサークル活動を選択したのだった。

しかしさすがに無理があったらしく、当初7人ほどいたグループ員も、一人減り、また一人減り、最後には数人を数えるに至り、やむを得ずサークル活動を中止した。

そんな折、ラジオ~聞こえてきたのが、「何のために」と「花の香りに」であった。

両極端ともいえる、その内容と曲想だったが、小生は「花の・・・」の、それまでの日本人にはなかったメロディの斬新さと、それだけではなく、親しみやすさをあわせもったその歌に、完全に参ってしまったのだった。

とりわけ弦楽合奏で始まる序奏と、短調から長調へ転調するところが斬新で、ものすごく素晴らしい。

一見GSの歌うポップスのようだが、そんな範疇をはるかに超えた曲、後のベッツイー&クリスの「白い色は恋人の色」の登場を予感させる素晴らしいものであった。

フォークル時代、作詞北山のこの歌は、今も心に残る曲の1つだ。

今改めて聴いてみると、「オーティスレディング」の「ドッグ オブ ザ ベイ」の音型とほとんど違わないのが分かり、少し前に流行ったレディングの曲からの引用だとわかる。

しかしいつでもそうなのだが、彼は借りもの競争に参加してきたが、常に1等賞。
いつの間にか、借りものが本物に変身するから、やはりそこが彼の才能なのだろう。


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by noanoa1970 | 2009-10-21 08:09 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(2)

Commented by エレ at 2009-10-21 23:11 x
noanoa1970さんの日記で銀木犀のことを知ったのが確か昨年でした・・・・。
香りと記憶ってつながりが強いです。
そこへ好きな音楽となったら、忘れないですね(微笑)
Commented by noanoa1970 at 2009-10-22 08:44
今年は銀木製の花が沢山咲きましたが、いつもたくさんの花を付ける白萩の生育が悪く、ほんの少しでした。ほぼ同じ場所に植わっているのですが、それぞれ微妙に季節との相性があるのでしょう。あまのじゃくな小生ですから、何れも「白」です。ススキはまだら模様と、変なこだわりがあるのは、自分でも可笑しいと思うことがあります。