コンヴィチュニーのスコットランド交響曲

昨日はペーターマークで聴いたのだが、この新盤はやはりロンド響との旧盤に比べ、トーンが明るすぎるきらいがある。

それで今朝は、小生の最も好んで聴いている、コンヴィチュニー盤を聴いてみることにした。
さすがに、コンヴィチュニーはオケの特質もあろうが、やや暗めのトーンで、この曲によく似合っている。

シューマンの響きに近いメンデルスゾーンだが、スコットランドにはピッタリだ。

さて、今朝の気づきは2楽章。

ドレミソミレドレ・・・という特徴的なフレーズは、まさに5音階で、しかも日本人にはなじみ深いファとシを抜いたものだということ。

純粋なスコティッシュあるいはアイリッシュ音階とは言えないだろうが、それでもこの2楽章は限りなく、イギリス北部ハイランド地方の民謡に通じるところがあるように思われ、この曲で1番スコットランドを感じるところでもある。

そんな風に思いながら聴いていると、3楽章では戦争を前にして軍隊が行進するときの、バグパイプだと思えるようなフレーズも聞こえてくるようで、今までの聞こえ方から、なお一層ケルトの民の国の音楽的特徴を引用したものに、聞こえてくる。

どうやら小生は、メアリー女王とメンデルスゾーンの逸話から、離れないようになってしまったようだ。

それにしても、コンヴィチュニーとゲヴァントハウス管弦楽団が紡ぎ出す音の響きは、なんと心に滲みることだろう。

この両者の演奏の特徴である、ビブラートをほとんどかけない弦楽器のトーンは、4番のイタリアには不向きであっても(録音は残されていないが)スコットランドには最適だ。

コンヴィチュニーは、メアリーとメンデルスゾーンの逸話とは関係ないような、決して大仰な感情移入をするような指揮ぶりではないが、それでもこの音楽が音楽だけに、何かストーリー性に感じられ、それは切れ目ない楽章、連続して音楽が流れることも手伝っているのだろう。

コンヴィチュニーの演奏とオケのトーンは、イングランド北部のヒースの茂った荒れ地をも想像させ、風が冷たい荒涼とした大地に立っているような錯覚を覚えるほどである。

この演奏の評価はあまりにも低いようで、だれも言及しないが、小生はトップランクの演奏録音(録音は古いが、しかし状態はかなり良い)にあげておきたい。

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by noanoa1970 | 2009-10-04 09:38 | 徒然の音楽エッセイ | Comments(0)